2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
小声で語りける 女の背中が物憂い 小雨に彼女の肩は濡れ 滴る後悔の臭い いくら呼び掛けても失って行く 過去を想う事でしか 彼女は自分を保つ事は出来ない 花は揺れるように乾涸び 現実は呼吸をしている様に振動している 一対の粒子の乱流が 空を藍色に染め…
咲かない花は 心の奥で泣いている 空の彼方でまどろむ あなたの声色に 届く事のない 想いを認める 喜びが空しいというのなら そこから派生する孤独を 抱き締めればいい 紅い頬をしたあなたの存在が 云えない言葉の中に 小さな愛を見つけるから 明けない空に …
光に満たされた この部屋が少し憎らしい 悪戯を起こそうと部屋を出て行った子供は 自身を今一度 混沌へと引き渡す為の試練を体験する 風は再び此処へと戻ってくるだろう 新たな命を引連れて それは温かな後光に包まれていて 直接手に触れるにはおこがましい…
雨は風を呼ぶ 厭わしい雨粒が 未来に花咲こうとしている君の心を孤独にする それは如何なる事態にも呼応する 君の優しい心は 一切の哀しみを包括するだろう いとも簡単に崩れ去る 記憶の儚さよ 君はいつも雑然とした部屋の中で 煙草を銜えながら 闇への逃走…
月夜に馴染めず 日が暮れる度に涙を流している女 彼女はいつも願っていた この男から解放される夢を見ていた 彼女の頬には幾筋もの虐待の跡が生々しく残っている 男は酒乱であった 男の生易しい言葉には幾許かの安らぎが籠っていた 女の情緒に絶えず語りかけ…
命が戯れる 静寂の中 雨は予測できない未来を 願い続けている 冷たい流動の嵐が 背中に流れる水を凍らせる 山の頂きになびいている 白いハンカチは 空の果てに 一つの希望を夢見ている 遠ざかって行く人 想い出に縛られて 身動きの出来ない女 皆が狭い檻の中…
星空はいつも 言葉を探している 君を想うこの気持ちも いつかは海に旅立って行く 消えない記憶は 癒えない傷を造る 冷えた手足に 温かな想い出は ただ辛すぎて 哀しむ君の横顔に 僕は再びためらう もう少し経てば 揺れる鼓動を 鎮められたのに 大切なモノを …
白々しい言葉の数々に翻弄される 嘲弄され首を切られた兵士が残した遺言には 血の臭いで書かれた詩篇があった 繕う気概も起こらず はち切れる宙 崖から滴り落ちて行く人間に 女は狂喜の叫びを上げる 葛折りにされて行く記憶の海 その場から逃走しようとして…
途切れてしまった記憶 追憶に揺れる君の香りが 今も色鮮やかに この部屋を覆う 切れ切れに成ってしまった髪 幾つもの編成を経て組み立てられる遺跡を見て 少年はあの頃の涙を想い出している 余分な圧力から逃げたくて 夜を彷徨う 灯りは途の向こうまで照らし…
嵐は寒さを連れてくる 身に沁みる想い 裏腹な気分の波が 穏やかな海に孤独を映し出す 踊る風は 一体何を病んでいるのだろう 眠る子供に 母親は冷たい接吻を施しているのに この憂う気持ちを 大空へと投げ出したい そうすれば 命が 焼けたアスファルトのよう…
幾つもの峠を越えて 揺れ動く時に身を任せる それこそ唯一の礼義であり 千切れていく心を引き止める癒しとなる 荒れ狂う風は 何時までも消えない想い出 惑い哀しむ女は 奇跡を待ち望む記憶の破片 気が狂っている 物陰に差した光は 誇りを焼き切る 連立って行…
颯爽と波は時の狭間にその身を横たえ 寒さに悶える自分が 惨めな感情に苛まれている 連れる女には 一つの魂さえ籠ってはいない それは人形の悪戯 すぐ傍で泣いている自分の姿を見つめ 寂寞を豪語する今宵 何かが蠢いているのが見える すれ違いざまに感じた怒…
静寂は心を勇め 奇跡を期待して地に堕ちた天使は 欲望の絡め取られた今生で 涙を呑んでいる それは一種の報い 全身を無数の舌で舐め回される快楽 蠢いているモノに心を掻きまわされる 雑音によって昂じる物語り 何時の世も決して見えない真理の途に 一体どれ…